ムーヴ思考 ~学問ノススメの本質~

天は人の上に人を造らず,人の下に人を造らずと伝えり。 されば天より人を生ずるには、万人は万人、皆同じ位にして、生れながら貴賎上下の差別なく、万物の霊たる身と心との働きをもって天地の間にあるよろずの物を資り、もって衣食住の用を達し、自由自在、互いに人の妨げをなさずして各々安楽にこの世を渡らしめ給うの趣意なり。

されども今広くこの人間世界を見渡すに、賢き人あり、愚かなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様、雲と泥との相違あるに似たるは何ぞや。

その次第、甚だ明らかなり。実語教に、人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なりとあり。されば賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとによって出来るものなり。

[ー学問のすすめ(岩波文庫)ーより]

要約

人は皆、生まれた時は平等だ。

でも実際はこの世は不平等で溢れてるよな?

 

その理由は、学問の差だ!

積み重ねた学問の差が酷い格差や不平等を作り出しているんだよ!

これが本質です。

甲子園で慶応義塾高校が優勝して、「圧倒的な教育の質」という文献を見た時に考えさせられた。