メンタルトレーニング ~失敗から学ぶ~

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし。」 心形刀流・松浦静山の『常静子剣談』にあるこの一文は、剣道では試合後の反省によく用いられる教えである。負けた時には必ず理に適わない原因がある。敗因 を十分に分析・検討することの必要性を説いている。しかし現実をみると、強化活動やサポート活動の成功情報に比べて、失敗情報は極端に少ない。これはス ポーツに限った話ではない。一般に失敗情報は隠れたがる。