ムーヴ思考 ~レンガ職の話し~

3人のレンガ職人の話」を知っている方、きっと多くいらっしゃると思います。旅人が3人のレンガ職人に対して、「何をしているんですか?」と問い掛け、三人三様の答えが返ってくるあのお話です。

 

「中世のヨーロッパで旅人が3人のレンガ職人に出会うんです。旅人が『何をしているんですか?』って聞くと、1人目は『親方の命令でレンガを積んでいるんだよ』と面倒くさそうに答え、2人目は『レンガを積んで壁をつくっているんだ。大変だが賃金がいいからやっているんだ』と答えました。

けれども3人目は『完成まで100年以上かかる教会の大聖堂をつくってるんだ。完成すれば多くの信者の拠り所となるだろうこんな仕事に就けて本当に光栄だよ』と答えたんです。

3人のやっている仕事は一緒ですでも志が違うんです。1人目は言われたからやっているだけで、2人目は食べるために否応なしに働いていて、2人とも目の前の壁の部分しか見ていない。

けれども3人目は、歴史的な事業に参加して多くの人を喜ばせたいという目的意識を持って仕事をしているしかも自分が完成を見届けることのできない100年先を見据えて仕事に取り組んでいるんです」

10年後にこの3人はどうなったか

1人目は相変わらず文句を言いながらレンガを積んでいました。2人目は、賃金は高いけど危険の伴う屋根の上で仕事をしていました。そして3人目は、現場監督として多くの職人を育て出来上がった大聖堂には彼の名前がつけられたんです。