「失われたものを数えるな。残っているものを最大限に生かせ。」
世界で初めて障害者による競技大会を主催し、「障害者スポーツの父
」と呼ばれるユダヤ系ドイツ人の医師ルードヴィッヒ・グットマン卿
の名言である。
各人が持つ能力の限界にまで挑戦し、自らの最高の力を発揮しようと努力する人間の崇高で美しい姿に健常者も障害者も関係はない筈なの
だが・・・。
私たち健常者には想像もつかないような様々な障害を背負い、それぞれの困難に立ち向かいながらも自らの手で栄光掴み取ろうと努力する
選手たちの美しい姿に感動すら覚えるのは私だけではないだろう。
失ったものを数えるな。
残されたものを最大限に生かせ。
非常に重みのある言葉である。
「今、持っている能力を最大限に活用せよ」、というグットマン卿の
教えに身の引き締まる思いがするのである。